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家賃交渉の言い方は?入居前で使える例文とコツを宅建士が解説

家賃交渉の言い方は?入居前で使える例文とコツを宅建士が解説
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「家賃交渉ってどう切り出せば、不動産屋に印象悪く思われないの?」と悩んでいませんか。

入居前の家賃交渉は、低姿勢+根拠+住みたい意思の3点を伝える言い方が成功の鍵です。

月3,000〜5,000円の値下げは、横浜エリアの閑散期なら現実的に狙える金額。

この記事では、宅建士の私が口頭・申込書・メールの場面別テンプレートと避けるべきNGワードまでまとめます。

私も横浜で何度か交渉しましたが、伝え方を変えるだけで結果は本当に変わりますよ。

目次

家賃交渉の言い方で失敗する人の3つの共通点

家賃交渉の言い方で失敗する人の3つの共通点:「お金がない」を理由にする・相場を調べない・契約直前に切り出す

家賃交渉で失敗する人は、ほぼ例外なく「言い方」と「タイミング」を間違えています。 内容自体は正当でも、伝え方ひとつで大家さんの心証が悪くなり、審査にすら影響することがあるんです。

Yahoo!知恵袋でも「不動産屋との関係を悪くしたくない」という不安の声が多く見られます。失敗の典型パターンを3つに絞って先に押さえておきましょう。

「お金がない」を理由にしてしまう

家賃交渉で一番やってはいけないのが、「予算が厳しくて」を前面に出すことです。

大家さん側からすると「支払い能力に不安がある人」と判定され、家賃を下げるどころか審査でマイナスになります。

実際にYahoo!知恵袋で家賃交渉について質問した方も、補足コメントで以下のように書いていました。

手持ち金が少ないことは不動産会社にも話してあります。それでも引っ越しせずにはいられない、必要に迫られた引っ越しがあるのです。

引用元:Yahoo!知恵袋「賃貸マンションの値引き交渉の言い方を教えてください」

切実な事情があっても、それを交渉の根拠にするのは逆効果。減額の理由は「物件側の事情」に置くのがセオリーです。

相場を調べずに感覚で交渉する

「なんとなく高い気がする」だけで交渉に臨むと、ほぼ確実に断られます。周辺相場や築年数のデータを示せない交渉は、ただのワガママと受け取られるからです。

SUUMOやLIFULL HOME’Sで同じエリア・同じ間取り・同じ築年数の物件を3〜5件比較するだけでも、説得力は段違いに上がります。

契約直前に切り出してしまう

「契約書にサインする日に、ふと値下げを切り出す」これも典型的な失敗パターンです。

契約直前は大家さんも準備を終えていて、もう動かしようがないタイミング。印象だけが悪くなって終わります。切り出すなら申込書を出す前が鉄則です。

不動産記事を300本以上書いてきましたが、失敗談で一番多いのが「タイミングミス」ですね。

入居前のどのタイミングでどう動けば交渉が通りやすいかは、「家賃の値下げ交渉は入居前が9割!可能なケース・タイミング・相場を宅建士が解説」で詳しく解説しています。

入居前の家賃交渉を成功させる言い方の5つのコツ

入居前の家賃交渉を成功させる言い方のコツ:低姿勢でお願いする・客観的根拠を添える・住みたい気持ちを伝える

家賃交渉を成功させる言い方の核は、「低姿勢・客観的根拠・住みたい意思」の3点セットです。

ここに「具体的な希望金額」と「相手選び」を加えた5つを押さえれば、成功率は確実に上がります。

「姿勢」「誠実」「根拠」「伝え方」を意識しながら、ひとつずつ見ていきましょう。

低姿勢で「お願いベース」にする

家賃交渉は要求ではなくお願いとして伝えるのが基本です。「下げてくれませんか?」ではなく「ご相談させていただけませんか?」のニュアンスを意識します。

語尾を疑問形+丁寧語にするだけで、印象は大きく変わります。

NG表現OK表現
家賃を下げてください家賃のご相談をさせていただけますか
もう少し安くなりませんか少しご検討いただくことは可能でしょうか
高すぎるので無理です予算と少し差があり、悩んでおります

あくまでも「人対人」であることを理解しておきましょう。

相場・築年数など客観的根拠を添える

交渉が通るかどうかは根拠の質で9割決まります。 主観ではなく、第三者が見ても納得する客観データを用意しましょう。
使える根拠は次の4つです。

  • 周辺の同条件物件と比べた賃料相場の差
  • 築年数や設備の古さ(エアコン・給湯器の製造年)
  • 募集開始からの空室期間(3ヶ月以上が目安)
  • 閑散期(5〜8月)であることの市場状況

客観的なデータがないと「減額してほしいのはあなたの都合でしょ」と捉えられる可能性があります。

「住みたい気持ち」を必ず先に伝える

「この物件が気に入っています」を必ず最初に伝えるのが鉄則です。気に入っていない物件の値引きは、ただの足元見えと受け取られます。

「この立地と間取りで他に探していますが、ここが一番良くて」と一言添えるだけで、大家さんの受け取り方は変わります。

希望金額は具体的な数字で示す

「少し安く」ではなく「月3,000円下げていただけたら即決します」と金額と意思決定をセットで伝えるのが効果的です。

大家さんからすると、空室を埋めることが最優先。下げた家賃なら確実に契約してくれる人は、貴重な存在になります。

交渉相手は不動産会社経由が基本

家賃の値引き権限は大家さん(オーナー)が持っています。不動産会社は窓口役にすぎません。だからこそ、不動産会社の担当者に丁寧に依頼して、大家さんに伝えてもらう形を取りましょう。

担当者の心証を悪くすると、大家さんに伝える前にブロックされることもあります。不動産会社を「敵」ではなく「味方」にする姿勢が大切です。

私が横浜で交渉した時は、担当者さんに「相場下げの根拠」を渡したら親身に動いてくれました。

家賃交渉の言い方テンプレート【シーン別の例文集】

家賃交渉の言い方テンプレート3パターン:内見後の口頭の例文・申込書に書く文例・不動産会社へのメール文例

家賃交渉のテンプレートは、口頭・申込書・メールの3パターンを場面別で使い分けるのが正解です。

対人で言いづらい人ほど、申込書の備考欄に書く方法が通りやすい傾向にあります。コピーしてそのまま使える例文を、シーン別にまとめました。

内見後その場で使う口頭の例文

内見直後、不動産会社の店舗に戻った時か、車内・物件前で切り出すのがベストタイミングです。

例文

「お部屋とても気に入りました。ぜひ前向きに検討したいのですが、ひとつご相談がありまして……。同じエリアの築年数や間取りが似ている物件と比べると、家賃が少し高めに感じています。月3,000円ほど下げていただけると、すぐにでもお申込みしたいと考えております。大家さんにお伺いいただくことは可能でしょうか?」

ポイントは「気に入った→相場の根拠→希望額→即決の意思」の順番です。

ただ値下げ欲しいとだけ伝えても効果は薄いです。それぞれのポイントを含めた内容で伝えましょう。

申込書の備考欄に書く文例

口頭で言いづらい人には、申込書の備考欄に書く方法を強くおすすめします。実際にYahoo!知恵袋の不動産業者の回答でも、以下のような声があります。

口での交渉よりも申込書の様に紙媒体のが行いやすいですし、相手にとっても目に見えるのでそちらの方が良いでしょう。

引用元:Yahoo!知恵袋「家賃交渉の質問です」

申込書の備考欄に書く文例は次のとおりです。

例文

「物件を大変気に入っております。誠に恐縮ですが、月額家賃を◯円にてご検討いただけませんでしょうか。月予算との兼ね合いがあり、ご相談させていただきたく存じます。」

紙に書く形式は、感情が乗らずに事実だけが伝わるのがメリット。担当者も大家さんに見せやすくなります。

不動産会社へのメール文例

内見後、家に帰ってから落ち着いて伝えたい場合はメールがおすすめです。

例文

件名:◯◯マンション◯号室の家賃ご相談について
◯◯不動産・◯◯様
先日は内見のご対応ありがとうございました。物件を大変気に入っており、ぜひお申込みしたいと考えております。
一点ご相談がございまして、近隣の類似物件と比較して家賃が少し高めに感じております。月額◯円にてご検討いただけませんでしょうか。ご検討いただける場合は、すぐにでも申込書を提出させていただきます。
大家様にお伺いいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
◯◯(氏名)

メールの強みは記録に残ることと、担当者が大家さんに転送しやすいこと。文章だけで判断されるので、丁寧さと根拠を意識しましょう。

断られたときの粘りの一言

最初の交渉で断られてもすぐに諦めないでください。家賃そのものはNGでも、別の条件で代替交渉ができるケースは多いです。

例文

「承知いたしました。では恐縮ですが、家賃据え置きでフリーレント1ヶ月をご検討いただくことは可能でしょうか?それでもこちらお申込みさせていただきたいと思っております。」

代替交渉の選択肢は次の4つを覚えておきましょう。

  • フリーレント(家賃無料期間)の付与
  • 礼金1ヶ月分のカット
  • 仲介手数料の減額
  • 鍵交換費用や24時間サポート費の削除

紙に書いて出すと担当者も大家さんに伝えやすそうでした。口頭より通る確率が高かったです。

物件選びの段階から交渉余地のある物件を見極める方法は、「一人暮らしの物件探しのコツ8選!宅建士が失敗談から解説」でも詳しくまとめています。あわせて参考にしてくださいね。

家賃交渉でNGな言い方・避けるべきセリフ

家賃交渉でNGな言い方・避けるべきセリフ4つ:比較で煽る・絶対住みたいと言い切る・契約直前の値下げ・感情的な物言い

家賃交渉のNGワードは、印象を悪くするだけでなく審査結果にまで影響します。 Yahoo!知恵袋では現役の不動産業者から「印象が悪い客は審査材料にしている」という生々しい本音も出ているくらいです。

ここで紹介する4つのNG言い回しは、絶対に避けましょう。

「他で安いところがあった」と比較で煽る

他物件を引き合いに出して煽るのは、最もやってはいけない言い方です。「じゃあそちらにどうぞ」と一発で交渉終了になります。

比較するなら「相場感の参考として」触れる程度にとどめましょう。

「絶対ここに住みたい」と言い切る

逆説的ですが、「絶対ここに住みたい」と言い切るのもNGです。足元を見られて、そもそも交渉の余地がなくなります。「気に入っているが他の物件も検討中」というスタンスを保つのが、交渉の余地を残すコツ。

契約直前に値下げを切り出す

申込書を出した後、契約日の直前に「やっぱり下げてくれ」はトラブルの元です。大家さんも担当者も、契約手続きを進めるために動いています。

交渉は申込書を出す前が鉄則。 契約直前の交渉は、信用問題に発展します。

感情的・高圧的な物言い

「高すぎる」「ぼったくりじゃないか」など、感情的な言葉は絶対NG。Yahoo!知恵袋には不動産業者の以下の本音があります。

印象が悪い方は結構な確率でその後滞納やクレーム等が発生しておりますので、そういった所も審査材料にしております。

引用元:Yahoo!知恵袋「家賃交渉の質問です」

つまり交渉時の言い方が、入居審査の判断材料になっているということ。冷静に、丁寧に。これは絶対ルールです。

これは多くの人が知らない事実です。交渉時の態度は、しっかり見られていますよ。

賃貸の入居審査でチェックされるポイントについては「一人暮らしの審査に通らない理由は?落ちる確率と通すコツを宅建士が解説」でくわしく整理しています。

家賃交渉でいくら下がる?平均額と現実的な限界

家賃交渉で下がる平均額は月2,000〜5,000円。5,000円超を狙うなら客観的な根拠が必要

家賃交渉で実際に下がる金額は、月2,000〜5,000円が現実的な範囲です。 これは横浜エリアの相場でいうと、家賃の3〜5%程度。1万円超を狙うには相当な根拠と物件条件が必要になります。

交渉成功の平均額は月2,000〜5,000円

家賃交渉が成立しやすいラインは、家賃の5%以内が目安です。家賃7万円なら2,000〜3,500円、8万円なら4,000円前後。

このラインを超える要求は、よほどの根拠(築年数の古さ・空室期間の長さ・周辺相場との大幅な乖離)がないと通りません。

5,000円超を狙うなら根拠が必要

5,000円以上の値下げを狙うなら、客観的な数字で示せる根拠を3つ以上揃えるのが必須です。

根拠の種類具体例
相場との乖離同エリア同条件で月5,000円以上安い物件が複数
空室期間募集開始から3ヶ月以上空いている
設備の古さエアコン10年以上、給湯器の旧式
物件の弱点駅徒歩15分以上、1階、北向き

家賃が下がらないとき試したい代替交渉

家賃そのものが下がらないときは、初期費用や付帯費用の交渉に切り替えましょう。トータルの支出を抑える視点が大切です。

代替交渉の引き出しは次の4つ。

  • フリーレント1ヶ月(家賃1ヶ月分の節約効果)
  • 礼金カット(1ヶ月分の節約効果)
  • 仲介手数料の半額化(0.5ヶ月分の節約効果)
  • 鍵交換費用や消臭抗菌費などの任意オプション削除

礼金カットや敷金礼金の交渉余地については「敷金礼金はいつ払う?支払うタイミングと初期費用の総額を宅建士が解説」も参考になります。

横浜エリアで家賃交渉が通りやすい時期・物件

横浜エリアで家賃交渉が通りやすい時期と物件条件を3点で示したインフォグラフィック(閑散期5〜8月・築20年以上駅徒歩10分以上・横浜駅周辺は通りにくい)

横浜エリアで家賃交渉が通りやすいのは5〜8月の閑散期×築20年以上×駅徒歩10分以上の物件です。

横浜駅周辺やみなとみらいエリアは需要が常に高く、交渉は通りにくい傾向にあります。25年横浜に住んでいる体感を踏まえて解説しますね。

閑散期(5〜8月)が成功しやすい

賃貸市場は1〜3月が繁忙期、5〜8月が閑散期です。閑散期は空室が埋まりにくく、大家さんも条件を緩める傾向が強くなります。

特に7〜8月の真夏は引っ越しを避ける時期。この時期に交渉を持ちかけると、フリーレント付与や月3,000〜5,000円の値下げが通りやすい印象です。

築20年以上・駅徒歩10分以上が交渉余地あり

交渉が通りやすい物件の条件は、はっきりしています。

  • 築20年以上
  • 最寄駅から徒歩10分以上
  • 1階または北向き
  • 募集開始から3ヶ月以上経過

逆に築浅・駅近・人気エリアは、ほぼ交渉不可と思って間違いありません。

横浜駅周辺・みなとみらいは交渉が通りにくい

横浜の中でも、横浜駅周辺・みなとみらい・関内エリアは需要が高く交渉が通りにくいです。

一方、東横線の白楽・妙蓮寺、相鉄線の天王町・西横浜、京急線の南太田などは比較的交渉余地があります。

横浜エリアでおすすめの一人暮らしエリアは、「横浜で一人暮らしにおすすめの駅10選!」でまとめているので参考にしてください。

横浜25年住んできた感覚ですが、東横線の各駅停車駅は交渉が通りやすい印象がありますよ。

物件を探す時は、SUUMOやLIFULL HOME’Sで「築20年以上」「駅徒歩10分以上」の条件で絞り込むと、交渉余地のある物件が見つけやすくなります。

家賃交渉の言い方に関するよくある質問(FAQ)

家賃交渉の言い方に関するよくある質問をご紹介します。審査への影響や更新時の値下げ交渉などを参考にしてみましょう。

交渉したら審査に落ちる?

家賃交渉だけで審査に落ちることはほぼありません。

ただし、感情的・高圧的な言い方をすると、印象が審査材料になることはあります。丁寧な言い方であれば心配無用です。

メールと対面ならどちらがいい?

記録が残るメールがおすすめです。

担当者から大家さんへ転送しやすく、文章で感情が乗らないため誤解も生まれにくいからですね。対面が苦手な人は、メールか申込書の備考欄を使いましょう。

値上げ通知が来たら拒否できる?

値上げ通知は拒否できる場合があります。

借地借家法第32条では、賃料が周辺相場や経済事情の変動に照らして不相当となった場合に限り、貸主・借主どちらからも増減額を請求できると定めています。

建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる。

引用元:e-Gov法令検索「借地借家法 第三十二条」

つまり、合意がなければ自動的に値上げにはならず、借主側にも反論する権利があります。

更新時の言い方は入居前と同じ?

更新時の家賃交渉は、入居前とは少しアプローチが違います。

周辺相場が下がっている根拠と長期入居者として滞納がない実績の両方を示す形が中心です。

家賃交渉の言い方は「丁寧さ+具体的根拠」がカギ

家賃交渉の言い方の正解は、低姿勢でお願いベースに伝え、客観的な根拠を添えることです。

月3,000〜5,000円の値下げは、横浜エリアの閑散期なら現実的に狙えます。

この記事のポイントを振り返ります。

  • 家賃交渉は「低姿勢・客観的根拠・住みたい意思」の3点セットで伝える
  • 切り出すタイミングは申込書を出す前が鉄則
  • 口頭が苦手なら申込書の備考欄やメールが効果的
  • 横浜エリアでは5〜8月の閑散期×築20年以上の物件が交渉成功率高め
  • 「お金がない」「他と比較する」「契約直前」「感情的」はすべてNG

まずは内見した物件の周辺相場を3〜5件調べることから始めましょう。

入居前の家賃交渉や敷金礼金の関連トピックは下記の記事でもくわしく解説していますので、あわせてご覧くださいね。

参考文献

1)e-Gov法令検索「借地借家法(第三十二条 借賃増減請求権)」 2)Yahoo!知恵袋「賃貸マンションの値引き交渉の言い方を教えてください」 3)Yahoo!知恵袋「家賃交渉の質問です」 4)Yahoo!知恵袋「入居前の家賃交渉はありだと思いますか?

家賃交渉の言い方は?入居前で使える例文とコツを宅建士が解説

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