一人暮らしの内見、何を聞けばいいか分からず不安ですよね。
結論、内見で営業マンに聞くべきことは以下の8項目です。
この記事では、不動産記事を1,000本以上執筆してきた宅建士が、内見時に聞くことを優先度付きで整理しました。
※2026年3月時点の情報です。
【内見時の鉄則】「何を聞くか」よりも「誰に聞くか」が重要

内見の質は、案内してくれる担当者で決まります。
どれだけ質問リストを用意しても、担当者の知識が浅ければ「確認して折り返します」で終わることも少なくありません。
私自身、過去に20回以上の内見をしてきましたが、同じ質問でも返ってくる情報量にはっきり差がありました。
まず「誰に聞くか」を押さえた上で、聞くべき24項目に進みましょう。

私の実際のエピソード付きです!
内見案内に資格は不要で新人が対応することがあるから
内見の案内に宅建士資格は必要ありません。
宅建士が必須なのは「重要事項説明」と「契約書への記名」の場面です。



つまり内見の段階では、入社間もないスタッフが対応するケースも珍しくないんです。
不動産会社にとって内見案内は「数をこなす業務」でもあります。
某大手不動産会社にて初めて内見した際、最初の担当者(宅建士)とやり取りしていたのですが、内見になった途端に新人の担当者に代わった経験があります。
必ずしも最初の担当者が内見まで一緒にしてくれるとは限らないため注意しましょう。
担当者の質で得られる情報量が大きく変わるから
経験豊富な担当者は、聞かなくても重要情報を教えてくれます。
たとえば、「この物件は以前騒音トラブルがありました」「隣の部屋は夜勤の方なので日中は静かですよ」といった情報は、エリアに詳しい担当者だからこそ出てくるものです。



契約面や告知事項に関する質問も、宅建士資格を持つスタッフの方が正確に答えられます。
新人担当者に内見案内してもらった際、築年数や設備状況について質問したのですが、「あーそうですねー……」「確認します」など、ほとんどの質問に対してその場で回答してもらえませんでした。
当時(20代前半)の私は不動産の知識がなく物件へのこだわりもなく、なんとなく質問していたので気にならなかったですが、今思うとかなりリスキーな内見だったなと感じます……。(笑)
問い合わせ時に一言伝えるだけで対策できる
ベテラン担当者を希望する場合は、「エリアに詳しい方に担当いただけると助かります」と事前に伝えましょう。
問い合わせや来店予約の際にこの一言を添えるだけで、ベテランや宅建士資格保有者が対応してくれる確率が上がります。



「ベテランをお願いします」とストレートに言うより、自然で角が立たないのでおススメです。
ほかにも、次のような工夫が有効です。
| ベテラン担当者にしてもらうコツ | 理由 |
|---|---|
| 平日の午前中に来店予約する | 土日は新人も総動員されがちだから |
| 地域密着型の不動産会社を選ぶ | 少人数制で経験豊富なスタッフが多いから |
| 口コミで担当者名が出ている店舗を選んで指名する | 確実に質の高い担当者に対応してもらえるから |
口コミに関しては、不動産会社の名前でGoogle検索するとさまざまな評価をチェックでき、高確率で担当者に対する良い口コミが見られます。




できれば最近の投稿を参考にして、電話問い合わせ時にその担当者がいるか確認してみましょう。
【チェックリスト】一人暮らしの内見で聞くこと
内見に関して、「何を聞くか」よりも「誰に聞くか」がいかに重要かをお伝えしました。
次は、「何を聞くか」にフォーカスして、内見時に聞くことを優先度順にまとめました。
優先度を見ながら必要な項目にチェックを付けていきましょう。
必須 = 聞かないと金銭的損失やトラブルに直結
重要 = 入居後の生活の質に大きく影響
推奨 = 聞けるとベターだが後からでも調べられる
| カテゴリ | 優先度 | チェック項目 | ✓ |
|---|---|---|---|
| 費用・契約 | 必須 | 初期費用の総額と内訳 | ☐ |
| 退去時の原状回復費用の目安 | ☐ | ||
| 重要 | 家賃や初期費用の値下げ交渉は可能か | ☐ | |
| 防犯 | 必須 | 過去に侵入被害やトラブルはあったか | ☐ |
| 事故物件(告知事項)に該当しないか | ☐ | ||
| 重要 | オートロックや防犯カメラは稼働しているか | ☐ | |
| 建物・構造 | 必須 | 隣室との騒音トラブルの実態 | ☐ |
| 重要 | 築年数と大規模修繕の履歴 | ☐ | |
| 推奨 | 過去の結露やカビの発生履歴 | ☐ | |
| 室内設備 | 重要 | エアコンや給湯器の製造年と故障歴 | ☐ |
| ネット回線の種類と速度 | ☐ | ||
| 推奨 | 前の入居者の退去理由と入居期間 | ☐ | |
| 入居者・管理会社 | 必須 | 過去の騒音トラブルの有無 | ☐ |
| 重要 | 他の入居者の属性や年齢層 | ☐ | |
| 推奨 | 管理会社の対応品質と緊急連絡先 | ☐ | |
| 周辺環境 | 重要 | 物件情報と実際の駅距離にズレはないか | ☐ |
| 過去に浸水や災害の被害はあったか | ☐ | ||
| 推奨 | 周辺で生活に便利な店や施設 | ☐ | |
| 生活ルール | 重要 | ベランダでの喫煙可否 | ☐ |
| 推奨 | 自転車やバイク置き場の有無と費用 | ☐ | |
| ゴミ出しの曜日と分別ルール | ☐ | ||
| 引越し・入居 | 必須 | 鍵の交換は行われるか | ☐ |
| 重要 | 入居可能日の調整余地 | ☐ | |
| 推奨 | 入居前クリーニングの実施状況 | ☐ |
※ぜひスクリーンショットで保存、印刷して活用してくださいね。



必須以外は必ずしもすべて聞く必要はありません。状況に合わせて聞いておきたいものだけでもOKです。
一人暮らしの内見で聞くこと①費用・契約面


費用面は、聞かないと金銭的に損をする可能性が最も高いカテゴリです。
一人暮らしの初期費用は家賃の4〜6ヶ月分が相場とされています。
内訳を把握しないまま契約すると、想定外の出費に苦しむことになりかねません。内見時に以下の3点は必ず確認しましょう。
- 初期費用の総額と内訳【必須】
- 退去時の原状回復費用の目安【必須】
- 家賃や初期費用の値下げ交渉は可能か【重要】
初期費用の総額と内訳【必須】
「初期費用は総額いくらですか?」と必ず聞いてください。
物件情報サイトに載っている敷金・礼金だけでは、すべての支払額は分かりません。実際には以下の費用がかかります。
- 仲介手数料
- 火災保険料
- 保証会社の利用料
- 鍵交換代
- 消毒代
- 室内消毒代
- 24時間サポートオプション代
私が過去に担当者に聞いた経験では、初期費用の内訳に「任意加入」の項目が含まれているケースは約半数ありました。
特に「室内消毒代」「24時間サポートオプション代」などは任意の場合が多いので、「これは必須ですか?」と一つひとつ確認するのが鉄則です。
2026年2月に引っ越しをした際、「24時間サポートオプション」の費用が見積書に記載されていました。そこで「これは任意ですか?」と聞いたところ、「契約書に書かれているため必須なんです」と言われました。
私は、「必要ないんだけな~」と思いながらも、契約上仕方ないので費用を支払いました。
退去時の原状回復費用の目安【必須】
「退去時にどのくらい費用がかかりますか?」と入居前に聞いておきましょう。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、経年劣化や通常使用による損耗は貸主負担と定めています。
そして、いわゆる経年変化、通常の使用による損耗等の修繕費用は、賃料に含まれるものとしました。
引用:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について
しかし実際には、契約書の特約でクリーニング代が借主負担と定められているケースが多数です。
特約の内容と費用の目安を事前に確認しておけば、退去時の「聞いてない」トラブルを防げます。
目安としてワンルームのクリーニング代は2〜4万円が相場です。



クリーニング代は「退去時精算」とされている場合もあります。
家賃や初期費用の値下げ交渉は可能か【重要】
値下げ交渉は内見時に切り出すのがベストタイミングです。
交渉の余地があるかどうかは、物件の空室期間に大きく左右されます。
「この部屋はどのくらい空いていますか?」と聞いてみてください。空室期間が2〜3ヶ月以上なら、家賃やフリーレント(入居後1ヶ月分の家賃無料)の交渉が通りやすくなります。
ただし、繁忙期(1〜3月)は需要が高く交渉が難しい時期です。閑散期(5〜8月)の方が成功率は上がります。
聞くこと②防犯面


防犯に関する情報は、聞かない限り不動産会社から積極的に教えてくれません。
特に一人暮らしの場合、入居後に「治安が悪かった」と気づいても簡単には引っ越せません。内見時に必ず確認しておくべき2項目です。
- 過去に侵入被害やトラブルはあったか【必須】
- オートロックや防犯カメラは稼働しているか【必須】
過去に侵入被害やトラブルはあったか【必須】
「この物件や周辺で過去に侵入被害はありましたか?」と直接聞きましょう。
このようなデメリット情報について、担当者は知っていても、聞かれなければ言わない可能性が高いです。



この物件で契約したいと思っているから、わざわざ言わない人もいます。
また、窃盗だけでなく、ストーカー被害や不審者の目撃情報なども分かる範囲で確認しておくと安心です。
加えて、共用部の郵便受けにチラシが溜まっていないか、エントランスの掲示板にトラブル注意の張り紙がないかも、自分の目でチェックしましょう。
都内のとあるマンションに内見に行った際、共用部分の掲示板に騒音トラブルに関する張り紙が多数貼られていました。「これはヤバい物件かも」と思い契約しなかったのですが、あとで口コミを調べたらほとんどが騒音に関するネガティブな口コミでした。
担当者はこの張り紙についてスルーしており、内見に慣れていない人は気づかずに契約していたかもしれません。(言ってくれた経験はゼロです……。)自分の目で確かめるのが大事!
オートロックや防犯カメラは稼働しているか【必須】
オートロックや防犯カメラは「設置の有無」だけでなく「稼働状況」を確認してください。
物件情報に「オートロック付き」と書いてあっても、実際には故障中だったり防犯カメラがダミーだったりするケースがあります。
「防犯カメラは実際に録画されていますか?」と聞くだけでOKです。
管理人が常駐している場合は、常駐時間帯も聞いておきましょう。
聞くこと③建物・構造面


建物の構造や履歴は、入居後に変えられない要素です。
騒音トラブルや事故物件に関する情報は、住み始めてから知っても手遅れになります。
以下の4項目を優先度順にチェックしましょう。
- 隣室との騒音トラブルの実態【必須】
- 事故物件(告知事項)に該当しないか【必須】
- 築年数と大規模修繕の履歴【重要】
- 過去の結露やカビの発生履歴【推奨】



個人的に一番気にするポイントです。
隣室との騒音トラブルの実態【必須】
「隣や上下の部屋との間で、過去に騒音トラブルはありましたか?」と聞いてください。
建物の構造によって防音性は大きく異なります。
| 構造 | 防音性の目安 | 生活音の聞こえ方 |
|---|---|---|
| 木造 | 低い | 隣の話し声が聞こえることも |
| 鉄骨造 | やや低い | テレビ音や足音が響きやすい |
| RC造 | 高い | 大きな音以外は気にならない |
| SRC造 | 非常に高い | ほぼ聞こえない |
鉄筋コンクリート(RC)造でも、壁の厚さや施工方法次第で音が響くことがあります。



内見時には壁を軽くノックして厚みを確認するのも効果的ですよ。
私は過去に築30年の木造アパートに住んだ経験がありますが、隣人のカーテンを閉める音すら聞こえていました。(窓はお互いに閉めている)また、下の階の人のイビキや咳も毎晩聞こえていました。
その後SRC造のマンションに引っ越しましたが、これらの音は一切聞こえず、とても過ごしやすくなりましたよ。
すべての木造アパートに当てはまるわけではないですが、これぐらい大きな差があることを理解しておくことが物件選びで大切です。
事故物件(告知事項)に該当しないか【必須】
「この物件に告知事項はありますか?」とストレートに聞きましょう。
2021年に国土交通省が策定した「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」では、賃貸物件の場合、自然死や不慮の事故死以外の死亡事案は概ね3年間の告知義務があるとされています。
賃貸借取引の対象不動産・日常生活において通常使用する必要がある集合住宅の共用部分で発生した自然死・日常生活の中での不慮の死以外の死が発生し、事案発生から概ね3年が経過した後は、原則として告げなくてもよい。
引用:国土交通省「「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」を策定しました」
ただし、事故物件の告知は「聞かれたら答える」というスタンスの業者もいます。
必ず自分から確認してください。
築年数と大規模修繕の履歴【重要】
築年数だけでなく「大規模修繕はいつ行いましたか?」と聞きましょう。
大規模修繕とは、外壁の塗り替えや屋上の防水工事、配管の交換、新耐震基準への強化など、建物全体を対象にした大がかりなメンテナンス工事のことです。



一般的に築12〜15年ごとに実施されます。
1981年(昭和56年)6月以降の「新耐震基準」で建てられた物件かどうかは、耐震性を判断する重要な基準です。
昭和56年以前に建築された建物は、建築基準法に定める耐震基準が強化される前の、いわゆる「旧耐震基準」によって建築され、耐震性が不十分なものが多く存在します。
引用:国土交通省「住宅・建築物の耐震化について」
修繕履歴がしっかりある物件は、配管や外壁の劣化リスクが低く、築年数が古くても快適に暮らせる可能性が高いです。
過去の結露やカビの発生履歴【推奨】
「この部屋で結露やカビが発生したことはありますか?」と確認しましょう。
北向きの部屋や1階の物件は、結露やカビが発生しやすい傾向にあります。過去に発生履歴がある場合、同じ問題が繰り返される可能性が高いです。
内見時にクローゼットの奥や窓枠の周辺にカビ跡がないか、自分の目でもチェックしましょう。
聞くこと④室内設備


備え付け設備の状態は、入居後の修理費トラブルに直結します。
「設備付き」と書いてあっても、古くて使い物にならないケースは珍しくありません。以下の2点を確認しましょう。
- エアコンや給湯器の製造年と故障歴【重要】
- ネット回線の種類と速度【重要】
エアコンや給湯器の製造年と故障歴【重要】
「エアコンと給湯器は何年製ですか?故障したことはありますか?」と聞きましょう。
エアコンの寿命は一般的に10〜15年です。製造から10年以上経過している場合、入居後すぐに故障するリスクがあります。
備え付け設備の修理・交換は原則として貸主負担ですが、対応に時間がかかることも多いです。
製造年はエアコン本体の下部や側面のラベルで確認できます。内見時に写真を撮っておくと安心です。


これは、私が2021年に入居したマンションの備え付けエアコンのラベル写真です。



エアコンは新品で、退去する2026年まで一度も故障せず、バリバリ動いてくれました!
ネット回線の種類と速度【重要】
「インターネット回線の種類は何ですか?」と必ず聞いてください。
「インターネット無料」の物件でも、回線の種類によって速度は大きく異なります。賃貸でよく見かけるのは「VDSL方式」と「光配線(FTTH)方式」の2つです。
| VDSL方式 | 光配線(FTTH)方式 | |
| 最大速度 | 100Mbps | 1Gbps(10倍) |
| 夜間の実測速度 | 10〜30Mbps程度 | 100〜500Mbps程度 |
| リモートワーク | ビデオ会議が途切れることも | 快適に利用可能 |
| オンラインゲーム | ラグが発生しやすい | 問題なし |
| 築年数の傾向 | 築15年以上の物件に多い | 築浅の物件に多い |
VDSL方式は建物の共用部までは光回線ですが、各部屋への配線に電話線を使っているため速度が落ちます。
物件情報に「光回線対応」と書いてあってもVDSL方式のケースがあるので、「各戸まで光ファイバーですか?」と具体的に確認しましょう。



リモートワークや動画視聴が多い方は、光配線方式かどうかで物件の快適さが大きく変わりますよ。
聞くこと⑤入居者・管理面


どんな人が住んでいて、どんな管理がされているかは住み心地を左右します。
物件そのものが良くても、隣人トラブルや管理の質が悪ければ快適な生活は送れません。以下の4点を確認しておきましょう。
- 過去の騒音トラブルの有無【必須】
- 他の入居者の属性や年齢層【重要】
- 管理会社の対応品質と緊急連絡先【推奨】
- 前の入居者の退去理由と入居期間【推奨】
過去の騒音トラブルの有無【必須】
「この物件で住民間の騒音トラブルはありましたか?」と聞いてください。
騒音トラブルは賃貸のクレームで最も多い項目の一つです。特に、上下両隣のある部屋の場合は全方向から騒音リスクがあるため、十分にチェックしておく必要があります。



隣の人の声、上階の足音、下は自分の足音が騒音になる可能性があります。
例えば、「騒音トラブルについて」や「夜間の騒音について」などの張り紙が貼られている場合は、騒音トラブルが頻発している可能性が高いです。
担当者がすべてを把握しているとは限らないため、自分の目でも確かめておきましょう。
他の入居者の属性や年齢層【重要】
「他の入居者はどんな方が多いですか?」と聞いてみましょう。
学生が多いのか、社会人中心なのか、ファミリー層がいるのかで、生活音や共用部の使い方が変わります。自分の生活リズムと合うかどうかを判断する材料になります。



一人暮らしの男性であれば、単身者が多い物件の方が生活リズムが合いやすいですよ。
管理会社の対応品質と緊急連絡先【推奨】
「管理会社はどこで、緊急時の連絡先はどこですか?」と確認しましょう。
水漏れや鍵の紛失など、緊急事態が起きた時の対応スピードは管理会社の質で決まります。
管理会社の質が低いと、トラブル時の対応が雑だったり遅かったりする可能性があります。



騒音トラブル時も基本的には管理会社が対応してくれます。
チェックする際は、24時間対応の管理会社なのか、対応は平日のみなのかを確認しておくと安心です。
マンションに引っ越して1週間程度でトイレの水の流れが悪くなったことがありました。その際、管理会社に問い合わせたところ、次の日には専門業者を手配してくれました。しかも無料だったので負担にもならず、とても対応が良かったことを覚えています。
前の入居者の退去理由と入居期間【推奨】
「前の入居者はどのくらい住んでいましたか?退去理由は分かりますか?」と聞いてみましょう。
入居期間が極端に短い場合(半年未満など)、物件に何らかの問題がある可能性があります。
- 騒音
- 近隣トラブル
- 設備の不具合
これらの理由だった場合、上下両隣と騒音トラブルになったり、周辺に変な人が住んでいたりする恐れがあります。
設備の不具合の場合は、本来対応すべき管理会社の質が低い可能性もあります。
前の入居者の退去理由を知ることで、その建物全体や部屋の質を見極められるようになります。
聞くこと⑥周辺環境


周辺環境の情報は、不動産会社ならではの「地元の知識」が頼りになります。
自分でも調べられる項目ですが、担当者に聞くことで効率よく正確な情報を得られます。
- 物件情報と実際の駅距離にズレはないか【重要】
- 過去に浸水や災害の被害はあったか【重要】
- 周辺で生活に便利な店や施設【推奨】
物件情報と実際の駅距離にズレはないか【重要】
「駅までの実際の所要時間はどのくらいですか?」と聞きましょう。
不動産広告の「徒歩○分」は、「80m=1分」で計算した数値と決められています。
徒歩による所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること。この場合において、1分未満の端数が生じたときは、1分として算出すること。
引用:不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」



信号や坂道、踏切の待ち時間は含まずに計算します。
信号待ちなどを考慮していないため、実際に歩くと表示より2〜3分長くかかるケースはよくあります。
そのため、広告に書かれている情報を鵜呑みにせず、内見当日に駅から物件まで実際に歩いて計測するのがベストです。
過去に浸水や災害の被害はあったか【重要】
「この周辺で過去に浸水や災害被害はありましたか?」と聞いてください。
ハザードマップは自治体のサイトで確認できますが、実際の被害履歴は地元の不動産会社だからこそ知っている情報です。
横浜のように坂が多いエリアでは、土砂災害のリスクも確認しておきましょう。
以下は、実際に私が受けた重要事項説明のなかで使用されたハザードマップです。




周辺エリアの危険度を色別で表しています。重要事項説明の際は宅建士から説明を受けられるため、詳細はそのときに聞いてもよいでしょう。
ただし、重要事項説明は賃貸借契約の直前のため、もっと早く知りたい人は内見時に聞くのがベストです。
周辺で生活に便利な店や施設【推奨】
「この辺りで日常の買い物はどこが便利ですか?」と聞いてみましょう。
最寄りのスーパーやコンビニの場所、営業時間を確認しておくと、入居後の生活がイメージしやすくなります。
担当者がエリアに詳しければ、「この通りは夜でも人通りがありますよ」といった防犯面の情報まで教えてくれることがあります。
聞くこと⑦生活ルール


生活ルールは物件ごとに異なり、物件情報サイトには載っていないことが多いです。
入居後に「知らなかった」とならないよう、以下の3点を確認しましょう。
- ベランダでの喫煙可否【重要】
- 自転車やバイク置き場の有無と費用【推奨】
- ゴミ出しの曜日と分別ルール【推奨】
ベランダでの喫煙可否【重要】
「ベランダでの喫煙は可能ですか?」と確認してください。
近年はベランダ喫煙を禁止するマンションが増えています。喫煙者本人はもちろん、非喫煙者も隣人のタバコの煙に悩まされるリスクがあるため、ルールを確認しておくことが大切です。
私が過去に住んでいたマンションの賃貸契約書の一部をお見せします。


特に勘違いしやすいことで言えば、ベランダは専有部分ではなく共用部分です。



マンションの廊下やエントランス、駐輪場などと同じ括りなのです。
よく、「自分の部屋だからいいでしょ」という理由で吸っている人を見ますが、これはアウトです。駐輪場やエントランスで吸っているのと変わらない行為なのです。
ベランダでの喫煙はトラブルの原因になりやすいので十分に注意しましょう。
自転車やバイク置き場の有無と費用【推奨】
「自転車置き場はありますか?月額費用はかかりますか?」と確認しましょう。
物件広告には「駐輪場あり」と書かれていても、空きがないケースも多くあります。



バイクの場合はさらに台数制限が厳しいことが多いです。
費用に関して、自転車であれば月額500程度が多く、バイクは数千円かかるのが一般的です。
ゴミ出しの曜日と分別ルール【推奨】
「ゴミ出しのルールを教えてください」と聞いておきましょう。
ゴミ出しのルールは、その建物や地域によって大きく異なる場合があります。
例えば、24時間ゴミ出し可能な物件もあれば、曜日・時間帯が厳しく決められている物件もあります。
以下は、以前私が住んでいたマンションに貼られていたゴミ出しルールの写真です。




曜日別のゴミ回収日、ゴミの出し方などが定められています。



油や粗大ごみなど、普通ゴミ以外の捨て方の勉強にもなりますよ。
一人暮らしが初めての方は、写真を撮っておいて都度確認するのがおすすめです。
聞くこと⑧引越し・入居時


入居直前に「聞いておけばよかった」となりやすいのがこのカテゴリです。
契約後のトラブルを防ぐため、以下の3点は内見時に確認しておきましょう。
- 鍵の交換は行われるか【必須】
- 入居可能日の調整余地【重要】
- 入居前クリーニングの実施状況【推奨】
鍵の交換は行われるか【必須】
「入居時に鍵の交換はしてもらえますか?」と必ず確認してください。
前の入居者が合鍵を持っている可能性があるため、鍵交換は防犯上の必須事項です。
交換費用は1〜2万円程度が相場で、借主負担となるケースがほとんどです。



交換が任意の場合でも、防犯のために交換してもらいましょう。
入居可能日の調整余地【重要】
「入居日はどの程度調整できますか?」と聞いてみましょう。
物件によって「契約から2週間以内」「契約から1ヶ月以内」など、入居日までの期間が設けられている場合があります。
契約から入居日の期間を把握していないと、以下のトラブルが起きる恐れがあります。
| トラブル | 内容 |
|---|---|
| ①今の部屋の退去日より入居日が遅くなる | 一時的に住むところが無くなってしまう |
| ②今の部屋の退去日より入居日がかなり早くなる | 今の家賃と入居先の家賃が二重になる |
②は例えば、今の部屋の退去日が1月31日で、次の部屋の入居日が1月25日の場合、25日~31日の7日分の家賃が二重にかかってしまいます。
事前に調整余地を確認しておけば、余計な出費を避けられます。



二重になった日数分を日割りで返金してくれる場合もあるため、管理会社やオーナーさんに一度相談してみるのがよいでしょう。
入居前クリーニングの実施状況【推奨】
「入居前にクリーニングは実施されますか?」と確認しておきましょう。
内見時は前の入居者が退去したばかりで、クリーニング前の状態であることもあります。
「クリーニング後にもう一度見せてもらえますか?」と聞けば、入居後のギャップを減らせます。
一人暮らしの内見時に聞くことに関するよくある質問


内見時に聞くことに関するよくある質問をご紹介します。内見を予定している方は確認しておきましょう。
- 不動産会社が質問に答えてくれない場合はどうすればいい?
-
担当者の変更を申し出るか、別の不動産会社に相談しましょう。
質問に対して「分かりません」が続く場合は、担当者の経験不足の可能性があります。
同じ物件を別の不動産会社が扱っているケースも多いので、遠慮なく他社に相談して構いません。
- 内見は何件くらい回ればいい?
-
1日3〜5件、合計で5〜10件が目安です。
それ以上になると判断力が鈍り、どの物件が良かったか分からなくなります。
事前にネットで候補を絞り、優先順位をつけてから内見に臨むのが効率的です。
- 内見時に写真や動画は撮っていい?
-
担当者に一言断れば、ほとんどの物件で撮影可能です。
複数の物件を比較するためにも、各部屋の写真は必ず撮りましょう。
水回り・コンセント位置・収納内部・窓からの景色は特に記録しておくと後で役立ちます。
一人暮らしの内見で聞くことは「優先度」を決めるのが重要!


一人暮らしの内見で聞くことは、優先度を決めて効率よく確認するのが成功のコツです。ここでご紹介したポイントを参考にして、実際に担当者に聞いてみてください。



チェックリストを活用して、納得のいく物件を見つけてくださいね。




